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『終末のフール』
- 2012/08/28(Tue) -
伊坂幸太郎 『終末のフール』(集英社文庫)、読了。

上手いよねー、やっぱ、上手いよねー。

連作としての構成、それぞれの章がお互いに影響しあう関係性、
主人公の口から吐き出される台詞、そして結末。

どれも、読んだ人間に何かを残してくれます。

3年後に隕石が衝突して地球は滅亡する、
でも、そんな未来に向けて、前向きに生きる人々の姿。
シチュエーションは極端なのですが、それを受け入れられる人間達の姿があります。

ひとつ気になったのは、隕石衝突の試算がされて、回避不能と分かった後の日本。
治安は大混乱となり、強盗や略奪が横行する街となったとの描写が・・・。

しかし、あの大震災の後の日本人の姿を見ていると、
たとえ隕石の衝突が予測されたとしても、ここまでの混乱にはならないのではないか
との思いが湧き上がってきました。

これが核戦争というような人間起因のものであれば、
市民活動家みたいな人々が大手を振って登場し、事態は混乱はしたのかもしれませんが、
隕石という、ある種の自然災害であれば、日本人は事態を受け入れるような気がします。

ま、震災と地球滅亡とを同列で語ってはいけないのでしょうが、
なんとなく、日本人はもっと強いような気がしました。


終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
伊坂 幸太郎

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