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『象と耳鳴り』
- 2012/08/23(Thu) -
恩田陸 『象と耳鳴り』(詳伝社文庫)、読了。

連作推理ものです。

定年退職した判事が探偵役となり、
日常生活で出会った謎や、問いかけられた謎の解明に挑みます。
安楽椅子探偵ものが割合多かったのかな。

ただ、私には、どうにも謎解きの展開に無理があるような気がして、
物語に入っていくことが出来ませんでした。

それだけのヒントで、そんな仮説を組み立てるのは無理だろうに・・・というもの。
仮に、仮説を立てられたとしても、それが真相だという納得感が無いんですよねー。

奇しくも「机上の論理」で、主人公の娘と息子がもっともらしく解いて見せた仮説が
両方とも間違っていたということが、他の作品達にも当てはまるだろうと
思ってしまいました。

それと、もう一つ違和感を感じたのは、主人公「関根多佳雄」の人物像。
作品ごとに受ける印象が違っていて、
一人の人間としての統一感が無いように感じました。
最初に奥様と一緒に登場したので、普通のおじさんを想像したのですが、
他の人に見せる顔は違っていたりして・・・。
外の顔から段々と身内に見せる顔に変化を楽しむ構成だったら
もっと受け入れやすかったかもしれませんが、なんだか不安定さを感じてしまいました。

本作は、苦手なほうの恩田空気が漂っていました。


象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)
恩田 陸

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