FC2ブログ
『ミケランジェロの暗号』
- 2012/08/05(Sun) -
『ミケランジェロの暗号』

舞台は、ナチスの手が迫っているポーランド。
裕福なユダヤ人画商の一家の下に、長い間家を出ていた使用人の息子が戻ってくる。
しかし、彼は、ドイツでナチスに入隊していた・・・・。

映画の本題は、この画商一家が隠し持っていたミケランジェロの素描を
ナチスが何としてでも手に入れたがり、知恵を絞って対抗する一家というところですが、
まず、この登場人物たちの設定の妙味に嵌りました。

ユダヤ人富豪一家は、家族の一員と思っていた使用人の息子の裏切りに怒りますが、
使用人の息子にしてみれば、富豪一家との間には超えられない壁があるに決まっていて、
その上から目線の愛情表現に、やるせなさを感じています。

「ナチスが悪い」という単純な構図にしてしまうのではなく、
持っているものが持たざるものを眺める構図を皮肉るところに、
この作品の面白さの土台があったように感じました。

そして、服装を入れ替えただけで、ナチとユダヤ人の区別がつかなくなる人々。
頭の良いユダヤ人以外(つまりはナチスですが)、みーんな騙されていきます。
このあたりにも、人種差別、優生思想のバカバカしさを皮肉る視線が込められており、
非常に興味深く見ました。

サスペンスとしても、上手くできています。
次々と進む展開に、ワクワク感が盛り上げられます。
「1週間以内に本物を見つけろ!」という指示の割には、
時間に対する焦りの演出が薄くて、1週間以上時間を使っていたような印象もありましたが、
それを除けば、ストーリー展開は面白かったです。

ラストの、本物の絵のありかについては、
中盤でバレバレな感じでしたが、ま、でも、本物がどこにあるかより、
本物を隠すためにどんな手を売ったかということのほうがメインだったので、
あまり気にせずに楽しめました。

邦題がいまいちピンと来ませんでしたが、
ま、それはこの作品に限ったことではないので、無視(苦笑)。


ミケランジェロの暗号 [DVD]ミケランジェロの暗号 [DVD]

東宝 2012-02-24
売り上げランキング : 31124

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連記事
この記事のURL | 映画 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『闇権力の執行人』 | メイン | 『なぜ、ホンダが勝ちソニーは負けたのか』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2997-be0bd467
| メイン |