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『なぜ、ホンダが勝ちソニーは負けたのか』
- 2012/08/05(Sun) -
荻 正道 『なぜ、ホンダが勝ちソニーは負けたのか』(彩図社)、読了。

圧倒的な創業者が居なくなったとき、
どのように、その喪失感を乗り越えて、一流企業であり続けようとしたのか
そういう要素が詰まった本だと思ったのですが、
前半は、ずーっと創業者の姿を描いていて、やや期待はずれ。

しかも、ホンダとソニーが目まぐるしく入れ替わり、
さらには時代も行ったり来たり・・・いつの話なのか年代の言及が無いので、
非常に読みにくく感じました。

このあたりは、創業者の魂のようなものを
簡潔にまとめたほうが読みやすかったのではないかと感じました。

後半は、創業者からバトンタッチされた
二代目社長以降の奮闘ぶりや挫折ぶりを描いていますが、
これらの物語の方が、断然面白かったです。
サラリーマン的には、創業者よりも二代目以降の苦悩のほうが実感が持てます。

両社とも、本作を読む限り100点満点という人材は輩出できていないようですが、
しかし、彼らが、どのような壁を感じたのかが伝わってきました。
ただ、その壁に対してどのような行動を取ろうとしたのかの書き込みが
やや足りないように感じました。
実際に何もしなかったのかもしれませんが、
読んだ印象としては、著者が意図的に薄く描いているような気がしました。

そして、結論としては、
タイトルの答えが、あまり明確になっていない気も・・・・・。
ホンダがミニバンで回復したことも、
ソニーが家電領域で低迷していることも書いてはいますが、
肝となる部分が良く掴めませんでした。

読み込みが甘いのかな・・・・。


なぜ、ホンダが勝ち、ソニーは負けたのか?なぜ、ホンダが勝ち、ソニーは負けたのか?
荻 正道

彩図社 2004-12-08
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