『平和に暮らす、戦争しない経済学』
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- 2012/08/03(Fri) -
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森永卓郎 『平和に暮らす、戦争しない経済学』(アスペクト)、読了。
モリタクさんの本は初めて読んだのですが、 あんまり刺さってきませんでした。 新自由主義などについて、非常に分かりやすく書いていると思うのですが、 各章どうしの繋がりが希薄で、体系だって何かを論じようとしているようには 感じられず、読みにくさが気になってしまいました。 あと、内容面についても、 いわゆる勝ち組が、自分の利益を伸ばすために、 他人の痛みに無関心になっているという指摘はそうだと思いますが、 では、それに反対したい、つまりはいわゆる負け組みの人々は、 状況を打破するために何ができるのか、何をすべきなのかという点が、 これまた薄いように感じました。 結局は、憐れんで終わりのような・・・。 勝ち組が、政・官・財とも権力構造を押さえてしまっているのですから、 それを切り崩すためのプロセスがなければ、 事態は改善しないのではないかと感じました。 『ぷちナショナリズム』的なものを読んだ後なので、 なおさら、そのように感じたのかもしれません。
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