『格差社会』
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- 2012/07/04(Wed) -
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橘木俊詔 『格差社会』(岩波新書)、通読。
『デフレの正体』と一緒に買って来たのですが、 なんだかアタリとハズレという感じになってしまいました。 本作がハズレ(苦笑)。 なんだか、主張に力強さを感じないんですよねー。 その理由は、数字の見せ方が下手だから。 下手と言って語弊があるなら、意思が伝わりにくい見せ方をしているから。 そもそも経済の統計数字については、 含まれていないものがあったり、タイトルと試算にギャップがあったり、 イメージ先行であったりと(いうことを『デフレの正体』で学んだのですが)、 どういうロジックで出された数字で、それは何を表すのかをまず示した上で、 そこから何が読み取れるのかを主張すべきだと思うんですよね。 その前段の準備を疎かにしている印象を受けました。 内容も、一般的な格差についての考察であり、 あまり新鮮味を感じませんでした。 ま、オーソドックスな格差分析ということなのかもしれませんが。
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