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『ダレカガナカニイル・・・』
- 2012/05/13(Sun) -
井上夢人 『ダレカガナカニイル・・・』(新潮文庫)、読了。

新興宗教団体の警備を担当することになった主人公は、
その初日に不審火に遭い、教祖が焼死する・・・・。

新興宗教の有り様を描いた導入部はリアリティがあって、
こんな環境下でいったい何が起こるのだろうかとワクワクしました。

ところが、主人公に降りかかった悩みの種というのが、
幽体離脱してきた教祖の意識が自分の中に飛び込んできたというもの。

リアリティ溢れる描写の中で、いきなり非科学的なことが起きるので、
正直、戸惑ってしまいました。

それまでの描写が素晴らしかったので、
「何もこんな展開にしなくても・・・」「せっかくのリアリティが台無しだわ・・・」と
感じてしまう始末。

事件の真相も、さほど、大したどんでん返しも無く、
本作で、著者は一体何を描きたかったのだろうか・・・・というところが
最後までもやもやしたまま残ってしまいました。

もっと現実に即した展開であれば、
いろいろ社会問題への鋭い視線を交えた慧眼の書となったのではないかと思うと、
なんだか勿体なく感じてしまいまいました。


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