『おれは権現』
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- 2012/04/21(Sat) -
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司馬遼太郎 『おれは権現』(講談社文庫)、読了。
戦国時代の大名や彼らに仕えた侍たちを主人公に据えた短編集。 私はさほど日本史に詳しくないので、大名クラスの名前しか分かりませんが、 本作で主人公になった人たちは、歴史好きの方たちには知られた名前なのでしょうかね。 とにかく、主人公の性格を、「こうだ!」と決めた軸で ぐいぐい書き込んでしまう力に圧倒されます。 例えば、福島正則の地元の人たちにしてみれば、 ある意味、こんな酷い書かれ方をした正則像は受け入れられないのではないかと 心配してしまうぐらいです。だって、馬鹿呼ばわりですから。 (ま、我らが高虎さんも、司馬評価の被害に遭ってるもので・・・・・・苦笑) しかし、そのバッサリと人物像を決めてしまう勢いのよさが、 短編としては、読みやすさや躍動感に繋がっているように感じました。 そして、馬鹿呼ばわりしても、歴史に名を残した人物であるだけの 見せ場を描いているので、納得感があります。 いずれも面白い短編でした。
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