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『李陵・弟子・山月記』
- 2006/05/15(Mon) -
中島敦 『李陵・弟子・山月記』(旺文社文庫)、読了。

阿刀田高の強い推薦もあったので、中島敦を読んでみました。

高校の現国の時間に習った際に面白いと感じた「山月記」は、
やっぱり今読み直しても面白かったです。
テーマの悲しみと漢文調の文章とが相俟って、
李徴と袁傪の重い想いを描き込みながらもどこかからっとしています。
最後の咆哮のシーンは、何とも言えない余韻を残します。

「李陵」は、淡々と場面が変わっていく印象が強く、
今回の読書では、しっかりと受け止めることができませんでした。

それよりも、「弟子」の子路の姿勢に感服しました。
孔子への強い信頼とか、孔子の教えへの忠誠とかではなく、
大先生である孔子に向かって、思った疑問を素直にぶつけられる
その真摯な姿勢に感じ入りました。
自分だったら、畏怖や羞恥を感じて、決して質問や意見などできないでしょう。
学ぶべき姿勢です。


李陵・山月記―弟子・名人伝
李陵・山月記―弟子・名人伝中島 敦

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