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『彼岸先生』
- 2012/04/02(Mon) -
島田雅彦 『彼岸先生』(新潮文庫)、読了。

天皇家を扱った『おことば』が面白かったので、
どれどれ、本業の小説のほうはどんなものかな?と思って買ってみました。

が・・・・よく分からない世界観でした。

川向こうのマンションに住む小説家と親しくなり、
彼を毎日のように訪ねていく主人公、
小説家の不思議な人生哲学を、自称・弟子として学んでいきます。

しかし、やがて物語は、先生のNY時代に飛び、
破天荒な日々を日記形式で振り返ることに。

このあたりから付いていけなくなりました。
ま、描写がかなりエロに寄っていったせいもあるのですが(苦笑)。

そんな中で眼にとまった一文は、

日記を書くために何かことを起こそうという気にもなるだろう。
日記が私を書くのだ。

これって、BlogやSNSが隆盛の昨今では、
思い当たる人も多いのではないかと思います。

私の場合、Blogが本を読んでいるのかな(笑)


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