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『悲しき熱帯』
- 2006/05/08(Mon) -
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯(上・下)』(中央公論社)、通読。

GW帰省中、実家でつらつらと読んでました。
学生時代、ちょっと(ほんとにちょっと)構造主義をかじったので、
一度この本を読んでみたいと思っていました。
ブラジル原住民の研究についての現地での記録文学のようなものと
勝手に思い込んでいたのですが、もっと幅の広い作品でした。

正直、文章が素直じゃないので、読み進めるのが大変です。
一文が長いし、比喩が面白いところもあれば難解なところもありました。
この大作を5ヶ月で書いたと言うだけあって、
読者を置いてきぼりにするような印象の文章構成もありました。
時系列に沿ってなかったり、いきなり場面が飛んだり。
というわけで、ところどころ読み飛ばしてしまいました。
気になるところだけ抓み食いのような・・・。

しかし、やはり、ブラジル原住民の社会を眺めた章は圧巻です。
さらにインド社会の考察も思いのほか面白かったです。
やや極端すぎるように感じる(やや差別的な印象を受ける)記述もありましたが、
時代性を考慮すると素直な考察なのかもしれません。

また、翻訳者川田順造氏との対談では、
非常に正直な胸の内がわかって興味深かったです。

悲しき熱帯〈1〉
悲しき熱帯〈1〉レヴィ=ストロース Claude L´evi‐Strauss 川田 順造

中央公論新社 2001-04
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