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『恋文の技術』
- 2012/02/26(Sun) -
森見登美彦 『恋文の技術』(ポプラ社)、読了。

突然、会社の同僚が貸してくれました。
初・森見作品です。

人から借りた本というのは、扱いが難しいですね。
私は、その時に読みたいと思う本を選べるように、
常時70冊ほどを積読状態にしているのですが、
借りた本は、あまり寝かせておくわけにも行かず、早々に読まないといけない。
となると、どうも、義務感で読んでしまって、気乗りしないことも多々あります。
結果、感想が、寂しいものになるという・・・・・。

今回も、戦争責任がテーマの本と併読してしまったため(苦笑)、
なんとも軽く感じてしまって、作品に乗れませんでした。

手紙のやり取りだけで、しかも、片側からの手紙だけで、
各人物のキャラクターや、物語の展開をイメージさせる手腕はお見事です。
でも、肝心のキャラクターや物語が、
非常にありきたりなものに感じてしまいました。
ギャグ的な小ネタも中途半端です。

小説だけでなく、ドラマや映画、舞台、そしてコントなどで
何度と使われてきた枠組みだと思うのですが、
過去のものを突き抜けるような工夫を感じられませんでした。

うーん、残念。

きっと、読むタイミングが悪かったから、余計に厳しい眼で見てしまったのでしょう。
試しに他の作品も読んで見ます。


恋文の技術恋文の技術
森見 登美彦

ポプラ社 2009-03-05
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