fc2ブログ
『ウはウミウシのウ』
- 2012/02/19(Sun) -
宮田珠己 『ウはウミウシのウ』(小学館)、読了。

ダイビングは面倒だからやりたくない、
お手軽にできるシュノーケルを、まったりと突き詰めるのだ~!
というエッセイです。
世界各地のリゾートでのシュノーケリング記。

そもそもの志がまったりしてますから、
当然(?)、エッセイの内容も、海だけでなく、周囲の人間や観光地での出来事、
そもそも旅行に行く前の準備段階の出来事と、あれこれ飛び散ります。
その力の抜け具合が、お手軽に読む本としてはちょうど良いです。
ちょっと斜に構えたような天邪鬼な文章をかかれますが、
そんなに嫌味なく楽しく読めちゃいます。

紹介されているシュノーケリングスポットの数は18箇所、
初めて耳にするような地名も多くありました。
私が、あまり海外ダイビングに興味が無いからかもしれませんが・・・・・苦笑。

お気楽な文章の中で、「サンゴが死んでる」「白化現象」という言葉が繰り返され、
・・・・・というか、どこで潜っても、死んでるか死んでないかが、
著者のスポット評価の第一基準になってます。
「地球温暖化」に対する言説の広め方にやや不満がある私としては、
「この本も、温暖化への感情的な理解を促してしまうんだろうなぁ・・・」と思ってしまいました。
環境問題に触れるときは、客観性を大事にして欲しいんです。

でも、まあ、お気楽エッセイには、求めちゃいけないか。


ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記ウはウミウシのウ―シュノーケル偏愛旅行記
宮田 珠己

小学館 2000-02
売り上げランキング : 94257

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  宮田珠己 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<一橋フォーラム21 | メイン | 『神社の系譜』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2805-4c926e72
| メイン |