『ジョーカー・ゲーム』
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- 2012/02/17(Fri) -
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柳広司 『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫)、読了。
これは、さすがヒットしているだけあって、面白かったです。 第二次世界大戦中に陸軍内に極秘に設立されたスパイ養成機関。 そこの訓練生や卒業生の活躍を軸に、 様々なスパイ活動を描いていきます。 まず、スパイ活動の内容が、非常に興味深いです。 どのような推論を組み立てていくのか、 どこでボロを出さないように注意するのか、 どんなはったりをかけていくのか、 一つ一つが、劇画的でありながらも、意外と説得力があります。 そして、このスパイたちの背景に、 敗戦に突き進んでいく日本陸軍という象徴的な失敗例の組織があり、 その対比が面白くもあり、また悲しくもあります。 スパイになるべき素質を持った人間が あまりにたくさん集まりすぎているような気もしましたが、 ま、そこはシリーズ化するなら、必要なご都合主義でしょう(笑)。 続編も楽しみです。
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