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『不完全な時代』
- 2012/02/07(Tue) -
坂村健 『不完全な時代』(角川ONEテーマ21)、読了。

3.11以降に書かれたものも含まれていて、
「科学」と「自然」と「生活」に関する、理系の先生の意見として、興味深く読みました。

全編を通して感じたのは、日本人の「理系センス」のなさ。

自然科学の知識の土台が脆弱なことに加えて、
「何かを評価し、どこかで線引きする」という行為に慣れていないのだと思います。

これまでの生活経験の中で知見がある事象に対しては、
過去の教訓を生かそうと頑張りますが、
今回の地震のような「想定外」のレベルのものについては、
想定しようという努力をせずに、考えないことにしてしまうという理不尽な割り切り。
考えてみて「この発生頻度なら割り切ってよし」と判断するのではなく、
最初から思考停止、なかったことにしてしまうのです。

これって、専門家だけが責められる話なのではなく、
日本人全体が反省すべきことだと思います。

だって、私たちが、もう少しでも科学的な思考をしていれば、
「なぜ、こんなリスクを考えないのか!」と専門家に突きつけることが出来たのですから。

読んでいて、いろいろ反省すべき点を見つけられた本でした。

本の構成がちょっと読みにくかったのが残念。
なんだか、話が急に飛ぶところがあるように感じました。
そこは、編集者さん、ちゃんと仕事してよ~って感じです。


不完全な時代  科学と感情の間で (角川oneテーマ21)不完全な時代 科学と感情の間で (角川oneテーマ21)
坂村 健

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-07-09
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