『ソーシャル・ネットワーク』
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- 2012/02/02(Thu) -
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『ソーシャル・ネットワーク』
FacebookのIPO記念ということで(!?)、見てみました。 FB立ち上げから現在までの急成長の勢いを真正面から描いたものだと思っていたら、 ネタ元や共同創業者からの訴訟問題を軸にして経緯を見せていくという、 なんともブラックな演出の仕方。 FBの広告宣伝だと思い込んでいたので、 これは良い裏切られ方をしました。面白い見せ方でした。 冒頭から、マーク・ザッカーバーグの捻くれた性格をガツガツ描写していきます。 なんて嫌なヤツ! しかも、ハーバードの女子学生の画像をハッキングで収集し ミスコンまがい(というか、それよりもタチが悪い!)のサイトを開設、 倫理観よりも「面白そう!」というアイデアだけで、ガーっと突っ走る性格を ものの数分で描いていきます。 さすがの演出。 その後の展開も、「面白いアイデアだ!」「これでFBが成長する!」と思ったら、 友人関係なんのその。 とにかくアイデアの実現に向けて、ただひたすら突き進みます。 このあたりの行動力・変化を起こす力が、まさにFBの魅力なんでしょうね。 「FBはファッションと同じ、完成が無い」という台詞にも納得。 永遠のベータ版という概念の、最前線にあるように感じました。 実際、日々変化していくFBは、面白いです。 ただ、本作は、FBそのものの面白さは直接には描写していないので、 ユーザーじゃない人が観ても、面白さが分からないのではないかと思います。 ま、5億人もユーザーがいれば、ユーザーじゃない人なんて、 この作品の顧客層ではないと、端から切り捨ててるかもしれませんが(苦笑)。 私の友人には、「FBはインテリのエゴでありマスターベーションだ」と言って 毛嫌いしている人がいますが、ま、設立の経緯や成長の過程からすれば、 インテリのオモチャであって当然ですよね。 というか、ここまで一般に広がったことが凄いと思います。 本作でどんなに皮肉な描かれ方をしても、 たぶん、マーク・ザッカーバーグも、FBも、屁とも思ってないはず。 皮肉さが増すほどに、FBの凄さが伝わってしまう、そんな作品でした。。
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