『照柿』
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- 2012/01/03(Tue) -
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高村薫 『照柿』(講談社文庫)、読了。
新年一発目の読書は、高村作品です。 とりあえず時間がたくさんあるので、上下巻モノを・・・ということで選んだのですが、 新年早々、暗いよ(苦笑)。 まず、修飾過剰な文章が読みにくくって、苦労しました。 基本的に、主人公(特に男性)が自分の内面をくどくどと述べるのは苦手なんです・・・・。 なかなか事態が進展しないことも、しんどかったです。 サスペンスだと思って読み始めてしまったので、 人間ドラマだと分かっても、なかなか頭が切り替えられなくて、 もっとスピード感を期待してしまいました。 下巻の後半になって、一気に人物たちが動き出してからはグイグイ読ませてくれましたが、 そこに辿り着くまでの疲労感が蓄積されてしまっていて、 読み終わってすっきり満足とはいきませんでした。 読書では、そのときの自分が求めているものと、その本が与えてくれるだろうものとを、 読む前にきちんと見定めるべきだという当たり前のことを、 新年早々に反省いたしました。
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