『やぶにらみ科学論』
- 2011/11/08(Tue) -
池田清彦 『やぶにらみ科学論』(ちくま新書)、読了。

これは面白かったです!

前回読んだ本でも、社会やルールに対する斬り込み方が好みだったのですが、
本作では、「科学」という、まさに世の中のルールや信仰について
バッサバッさと斬っていき、なおかつ、その斬り倒す論理展開が私の考えに近かったので、
おちゃらけや毒舌も、すっきり爽やかに読めました(爆)。

自然保護を「原理主義」と呼んで、斬り捨てるところなんざ、拍手喝采モノです。
ご指摘の通り、過激な人々は、手段が目的になっているので、
「なんで、そこまでするの!?」と言う問いを発したくなるんですよね。
そして、その問いに、まともな答えが返ってくることは、まず無いという・・・・・。

地球温暖化論も斬っていますが、
私は、「温暖化して何が悪いんだっけ?」と考えているクチです。

そもそも人間の活動だけで、地球規模での気温の上昇や海水温の上昇が
言われている規模で起こりうるのかということ自体も疑問なのですが、
例えば、水温が上がって、サンゴ礁の北上が観察されることについて、
北上して新たな生息地を見つけてるなら、それでいいんじゃないの?と考えてます。
環境の変化に合わせて生き残ったり、滅んだりするのがが進化論でしょ?

もし、この世に人間という存在がもともと無かったとしても、
地球の活動や宇宙の活動により、地球の環境は絶えず変化し続けるのですから、
それにより水温が上がってサンゴが北上することもありうるでしょう。
それと何が違うの?

もちろん、有害物質の垂れ流しのような、公害による環境破壊はダメだと思いますよ。
環境や生物に良くないということ以上に、人間自身の生活にとってダメージなのですから
公害を発生させるは自殺行為であり、一生物の行動としてバカだと思います。

でも、害を与える行為でなければ、長い目で見れば自然の浄化作用などの中で
調和が図られていくのではないかと感じています。
人間の所作など、地球の偉大さに比べれば、ちっぽけなものなのではないかと。
(このあたりは、非常に感覚的なものであり、科学的裏づけは無い放言です)

人間の近視眼的な都合で公害を引き起こすのは、まさに傲慢さの現れだと思いますが、
一方で、人間の1つ1つの小さな行動が地球に悪影響を与えるのだという警告にも
人間の力を過信した傲慢さを感じてしまいます。

異常気象とか盛んに言われますが、
気象で言う「平年値」って、30年間のデータの平均なのであって、
極論すれば、30年間の異常気象の平均なんですよね~。
1年間が平年並みで終わる年なんてありえなくて、
猛暑日、集中豪雨、台風直撃、水不足、大雪、雷被害、毎年何かが起きるんです。

地球の活動、自然の営みには「ダイナミックな動き」があるということを念頭において
その中に、ちっぽけな1人の人間である自分がいて、
集団生活をすることでようやく生き延びているんだということを
自覚しながら生きていきたいと、改めて思い至りました。


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池田 清彦

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