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『あやしい探検隊 海で笑う』
- 2011/11/02(Wed) -
椎名誠 『あやしい探検隊 海で笑う』(角川文庫)、読了。

東ケト会のシリーズ本です。
しかし、会の設立から10年以上が経ち、もはや元の形は残っていない感じです。
むしろ、シーナさんと征夫さんの旅行記と捉えたほうが良さそうです。

驚いたのは、この本に収録されたエッセイの中で
シーナさんがスキューバダイビングを始めたということ。
当然、お得意の分野かと思っていたんですよね。
未開の分野だったとは・・・・。

しかし、これを読む限り90年代前半は、ダイビングを始めるのも適当だったみたいですね。
ろくな指導を受けていないように感じます。
しかも、講習の次はいきなりグレートバリアリーフで、
しかもサメを見に行くだなんて・・・・。

あとがきで、シーナさん自身、昨今のダイビングブームで
海の危険も知らないまま女子大生がのんきにダイビングをしている様を危険視してますが、
私は、本文を読む限り、シーナさんのダイビング時の心構えも相当問題かと(苦笑)。
不安や懸念から目を背けて、確認もしないままに潜るだなんて・・・。

これは面白おかしくエッセイを書くためのノリであって、
俺は海の男なんだから、ちゃーんと分かっているさ!と言われるのかも知れませんが、
このエッセイを読んだ読者は、軽く考える人もいるんじゃないかと心配します。
そういう軽いノリで海に臨む人を、さらに煽ってるんじゃないかとね。

てなわけで、ちょっとダイバー的には、乗り切れない作品でした。

最後に、征夫さんが奥尻島での地震に遭遇し、
津波から逃げたときの様子を語っていますが、
東日本大震災の後で読むと、また違った印象を受けますね。
奥尻島での経験を、日本人として、もっと活かせたのではないかという後悔に近い思いです。

海は、日常に豊かさを与えてくれますが、時には厳しさも教えてくれます。
その厳しさの中から学んだことを伝え広めていかなければ、
海の厳しさに犠牲になった方たちが浮かばれません。
自然と共生するために、私たちが心得なければいけない姿勢だと思います。


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