『神々の遺品』
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- 2011/10/24(Mon) -
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今野敏 『神々の遺品』(双葉文庫)、読了。
UFOや古代文明の謎に迫る・・・・・的な紹介文だったので、 買おうかどうしようか迷ったのですが、買っといて正解でした。 摩訶不思議な事象を扱っているのですが、 どちらかというと陰謀論的な要素が強く、それも、突飛感は抑え気味で 意外と現実味のある路線での解釈をしていて、面白かったです。 UFOや古代文明の話に興味がある人にとっては、 誰かの推論の焼き直しのように感じるストーリーかもしれませんが、 あまり、そういう世界に馴染みのない私には、興味深かったです。 (昔、グラハム・ハンコックがブームになったときは私も読んでみましたが、 ちっとも頭に残っていないので・・・・・・苦笑) 主人公の私立探偵・石神の推理は、当たる割には納得感が無いというか、 推測が当たったような印象で進んでいくのは残念でしたが、 そんなことよりも、彼の人間観察のポイントを描写しているくだりが面白かったです。 また、後半、警察組織と米軍組織に背いて行動するグループが 事件の真相にたどり着く鍵を握ることになりますが、 「思い切った裏切り方をするなぁ・・・」というところが気になってしまいました。 それまっでどっぷりと組織の思想に浸かっていた人たちが、 ここまで割り切って、組織のルールを無視できるのかなぁという感覚的な疑問です。 ま、でも、トータルとしては楽しめた、良い娯楽作品だと思います。 夜中に本作を読みながら、文中に出てくる「火星の人面岩」などの写真を ケータイでネット検索していたのですが、あの写真は、なんかゾッとしますね。
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