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『さらわれたい女』
- 2011/10/02(Sun) -
歌野晶午 『さらわれたい女』(講談社文庫)、読了。

一気に読んでしまいました。

狂言誘拐の片棒を担がされた便利屋が、
思わぬ事件の展開にどんどん嵌められていく・・・・。

二転三転が鮮やかで、次の展開、そして真相を知りたくなり、
読む手を止められませんでした。

真相を追いかける推理小説的な要素は弱かったのですが、
展開で面白がらせるエンターテイメント性は十分だったと思います。

最初の誘拐事件の展開からして、上手いと思わせる仕掛けで、
ぐいぐい引っ張られて読み進めました。

ちょっと主人公のキャラが軽めなのも、
楽な気持ちで読める要素になっていたと思います。
軽そうな割に、博学だったり、機転が利いたりというのは、
ちょっと違和感を感じたところもありますが(苦笑)。

佳作だと思います。


さらわれたい女 (講談社文庫)さらわれたい女 (講談社文庫)
歌野 晶午

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