『おことば』
| ||
- 2011/09/29(Thu) -
| ||
島田雅彦 『おことば』(新潮社)、読了。
100円だったので、なんとなしに買ってきたら、 思いのほか面白く、寝る時間を削って読んでしまいました。 昭和天皇、今上天皇を中心とする皇室の人々の「言葉」一つに 1ページずつ島田氏の解説が付くというもの。 あまり皇室について詳しくない身からすると、 一つ一つの皇族の言葉というのは、 読み飛ばしてしまいそうな平易な文章なのですが、 著者の解説により、その奥に仕舞い込まれた思い等がわかり、 とても興味深かったです。 昭和天皇は、口語の会話が最後まで不自然だったという記述に、 終戦までの間に置かれた立場の特殊性を改めて感じましたし、 また、今上天皇は、その昭和天皇を補うように皇室外交を担い、 さらには、美智子皇后の表現豊かな言葉や当意即妙のお答えに その人柄と知性が伝わってきます。 意外と、皇太子夫妻に対する評価が冷めているというところがあり、 最近また賑やかになってきた雅子様バッシングとも相俟って、 これからの皇室は、前途多難だなあ・・・・・・と感じてしまいました。 いや、もう、すでに難まみれか?
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2621-1d72f66b |
| メイン |
|