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『ALONE TOGETHER』
- 2011/09/19(Mon) -
本多孝好 『ALONE TOGETHER』(双葉文庫)、読了。

自殺未遂で運び込まれた患者を安楽死をさせた老教授、
その教授からの依頼のシーンで始まるので、
真相追究型のサスペンスかしら?と思ったら、
主人公が事件の関係者たちととコミュニケーションをとることで、
関係者たちの心理に影響を及ぼしていく・・・そこには特殊な能力も介在し・・・。

と、まぁ、要約困難なところは、いつもの本多作品どおりということで(苦笑)。

安楽死云々のところは、人と人とが出会うための舞台装置に過ぎず、
本作では、主人公が語る哲学が面白かったです。
その内容は、相当、ブラック。
著者自身、「呪い」という表現を使うほどに。

しかし、その哲学が、呪いと言えるほどに力を持つのは、
きっと本質を突いているから。人間の痛いところを突いているから。

特に、良二くん親子それぞれと主人公との対話が印象に残りました。

他にも、ミカやサクラといった
自分の世界観をもった魅力的な少女たちが登場するので、
様々な「思想」に触れたような気持ちになり、読んでいてワクワクしました。

人間の人生観というのは、死と接近したときに、パッと輝くものですね。


ALONE TOGETHER (双葉文庫)ALONE TOGETHER (双葉文庫)
本多 孝好

双葉社 2002-10
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