『人生万歳!』
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- 2011/09/04(Sun) -
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『人生万歳!』
ウディ・アレン万歳! 文句なしに面白かったです。 偏屈・物理学者を演じるラリー・デヴィッドが、機関銃のように喋りまくる。 しかも、観客を巻き込みながら(笑)。 人間嫌いで、無神論者で、物事のマイナス点にしか目が行かない偏屈じじい。 初対面の人を面食らわすには十分な逸材なのに、 なぜか影響力も抜群。 その思考内容が、少しずつ、周囲に伝染していき、そして人々の生き方を変えていく。 このあたりの描写がとっても上手かったです。 そして、この伝染の媒介となっているのが、 エヴァン・レイチェル・ウッドが演じた南部からの家出少女メロディ。 純粋無垢な感じが、清潔感と清涼感を与える少女です。 この役を演じるのは、結構、難しいのではないかと想像します。 変な嫌らしさが出てしまいそうで。 なのに、爽やかに可愛らしく演じたのさ凄い! 脇役たちもはまってて、 また、NYの町並みとのマッチングもお見事。 中華食材を売る店から、ユニクロまで、使い方が上手いです。 最後、偏屈ボリスには、かわいそうな展開が待っていますが、 そこを変に深刻に見せるのではなく、カラッと見せる演出もお見事。 そして、ラストシーンまでの持っていき方が素敵。 75歳になっても、こんな脚本を書いて、こんな風にヒトとマチとを見せることが出来る この監督さんの才能に脱帽。
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