fc2ブログ
『すべてがFになる』
- 2011/08/17(Wed) -
森博嗣 『すべてがFになる』(講談社文庫)、読了。

熱狂的なファンがいる作家さんというイメージだったので、
期待していたのですが、ちょっと肩透かしを食らった感じ。

トリック重視のミステリーなので、登場人物に共感できるというところまで行けず、
また、「天才」とか「孤島」とか「十四年間建物から出てない」とかいう設定に親しみがもてないので、
淡々と話が進んで、謎が解かれていったような印象です。

探偵役の主人公2人は、登場シーンでは、結構な強烈キャラなのかと思ったのですが、
島に渡ってからは、意外と普通の言動だったような印象です。
この2人ならではの、特異な行動があるかな?と期待したのですが・・・。

犀川助教授や真賀田博士の思考回路は、読んでいて面白かったです。
自由観とか、死生観とか。

とりあえず、このシリーズは、基本、トリックメインだと思うので、
次には手が伸びないかなぁ・・・。


すベてがFになる (講談社文庫)すベてがFになる (講談社文庫)
森 博嗣

講談社 1998-12-11
売り上げランキング : 3909

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  森博嗣 | CM(0) | TB(1) | ▲ top
<<『マレー蘭印紀行』 | メイン | 『オーケストラ!』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2579-668ed3e4
-「すべてがFになる」森博嗣-
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。 アニメで内容を見ていたので読みやすかった。理系の話ではあるけど難しくも感じなかったし。トリッ... …
2017/07/09 20:27  scribble ▲ top

| メイン |