『葡萄と郷愁』
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- 2006/04/13(Thu) -
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宮本輝 『葡萄と郷愁』(光文社文庫)、読了。
最初、純子という女性がわかりませんでした。 何を悩んでいるのか、 悩んでいるなら何故「はい」と返事をしてしまったのか、 そもそも村井との関係は如何なるものなのか。 「こういう女性もいるのかなぁ」と思いながらも 苦労して読み進めたら、後半はぐいぐいを惹かれました。 岡部さんの言葉が良かったです。 「一所懸命、惚れてやれよ」だなんて。 一方、アーギのほうの物語も、 アンドレアという人物の存在を感じるようになった後半から 面白くなりました。 アディ・エンドレの詩が印象的です。 二つの物語から交互に与えられる印象の違いが、 それぞれ互いを引き立てているように感じました。
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