『ファンダメンタルなふたり』
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- 2011/07/26(Tue) -
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山田詠美、中沢新一 『ファンダメンタルなふたり』(文春文庫)、読了。
小説家のこの手の本は普段は買わないのですが、 組み合わせの妙に、お試しに買ってみたくなりました。 が、初っ端から、中沢センセのオウム真理教擁護論炸裂(爆)。 もしや、これが噂の問題発言!?なんて興味深々で読み進んだのですが、 すぐに飽きてしまいました(苦笑)。 なんと言うか、中沢センセの言葉が軽過ぎて・・・・。。 事象一つ一つの分析には、そんなに違和感無いんですよ。 なるほどなぁと思わせる視点もあったり。 でも、その分析から、結論が、突然飛躍してしまうんですよね・・・・・。 分析から得られる結論には、一定の振り幅があって、 検討の結果、どの結論を選ぶかが、こういう学者や評論家先生の勝負どころだと思うのですが、 中沢センセは、常に、最も軽薄な結論に飛びつくような印象を受けました。 それは、半分はこの人のキャラクター、半分は、そうすれば受けるだろうという判断な感じ。 というわけで、途中で挫折しそうになったのですが、 ふと、「山田詠美は、なぜこの論理展開に耐えられるのだろうか?」と疑問ムクムク。 で、気づいたのですが、中沢センセが極論を振りかざすとき、 必ずといっていいほど、Amyは疑問で返すか、別の話題を振るか、無視するかしていて、 うなずいたり、ましてや同意を示したりをしないんですよね。 その判断力は凄いと思いました。 浮かれポンチに巻き込まれずに、きちんと受け流すテクニック、 山田詠美の凄さをいろいろ勉強できた対談でした。
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