『インセプション』
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- 2011/07/19(Tue) -
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『インセプション』
何の予備知識もなく、「あ、ディカプリオ作品だ」ぐらいの調子で観たのですが、 最初の感想は、「う~ん、長い!」というもの。 1時間ぐらい過ぎたところで、「まだ1時間半もあるのか・・・」と思ってしまいました(苦笑)。 映像は凄いと思うんですよ。 特に、ホテルの廊下のシーンとか、圧倒的な質感の不思議な映像に、 吸い込まれそうな感覚を覚えました。 でも、ストーリーが・・・・・。 一つ一つ丁寧に考えてみていけば、何を言ってるのかはわかります。 なんで、その行動が必要なのかも、ちゃんと考えればわかります。 でも、しっかりと考えないとわからないんです。 これって、結構、観る側にストレスを与えると思うんですよね。 しかも2時間半(苦笑)。 ここまでいろんな人を巻き込んで、命を懸けてやっていることの目的は、 ライバル会社の発展を阻止し、あわよくば会社を解散させるというもの。 なんだか、コストパフォーマンス非常に悪い手段を選択しているような・・・。 そう思いませんか、渡辺謙さん? さらには、「車の転落シーンのカット、時々、時間が巻き戻ってない?」というような・・・ つまりは、「10秒とか、2分とか言ってる割には、行動量多過ぎない?」という 感覚的な疑問が、ところどころで感じられてしまい、 映画作品としての整合が取れているのか若干気になってしまいました。 あと、「なんでモルにトーテムを示さなかったんだろう?」という 根本的な疑問もモヤモヤ。 あ、モルを演じたマリオン・コティヤールは素晴らしかったです。 狂気を含んだ表情、特に、目の力強さが印象に残りました。 他のキャスティングも、はまってたと思います。 設定、展開、映像、キャスト、それぞれに面白さを感じたのに、 なんだか全体としてのまとまりがないというか、 逆に、詰め込んだ内容が重過ぎて作品の重力方向が歪んでいるというか (よくわからない喩えで申し訳ないですが・・・・・) ま、ちょっと、消化不良感の残った作品でした。
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