『教師の休日』
| ||
- 2011/06/18(Sat) -
| ||
吉岡忍 『教師の休日』(朝日文庫)、読了。
吉岡忍の名前と、教師というテーマの組み合わせで買ってきました。 著者の若い頃の話などが出てくるので、 一体どんな出自の人なんだろうと思い、読み終わってからwikiで調べたら、 べ平連などの活動をしていた人なんですね。 ちょっと印象が変わるとともに、 本作の内容からすると、なるほどなぁと思うくだりもあり。 若気の至りということで振り返っている部分もあるので、 今の著者の立場は、もっと視野が広がっているのだと感じたのですが、 やはり、当時の時代背景やその世代のもつ空気のようなものが感じられる 言論がところどころに登場し、私の価値観とは合わないなぁ・・・と思うこともしばしば。 ただ、登場する先生の中には、 学校という環境や、社会、世間について、面白い分析をしている方もいて、 音楽教師や夜学の教師の言葉には、重みと深みを感じました。 インタビューの時期が、かなり古い時代なので、 もし、今の教師たちに対して、著者が同じような取材を行ったら、 いったいどんな作品が出来上がるのだろうかと、気になりました。
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2493-db4bea25 |
| メイン |
|