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『ひまわりの祝祭』
- 2011/06/13(Mon) -
藤原伊織 『ひまわりの祝祭』(講談社文庫)、読了。

超ごぶさたの伊織作品。
なかなか100円で出会えないんですよねー。

さて、今回は、ファン・ゴッホの「ひまわり」を巡るミステリー。
「ひまわり」と言えば、日本人には、単なる美術品以上の感想を覚えるのではないでしょうか。

美術品をテーマにした骨太ミステリーをあまり読んだことがなかったので、
興味深く読み進めることが出来ました。

ハードボイルド作品としての味付けは、
伊織作品らしい安定した内容で、会話の妙もいつもどおり。
ワンパターンと呼ばれるゆえんかもしれませんが、
この安定感は、長編を読むには安心感を与えてくれます。

というわけで、設定や展開は非常に楽しめたのですが、
コトの真相については、少し不満が。

何より、奥さんである英子の自殺の原因が、ちょっと腑に落ちず。
自殺で消せる事実よりも、自殺で周りに与える傷の方が、はるかに大きい気がします。
もう一人の女性の死も、なんだか唐突感あり。

この作家さんは、女性を死なせることに、
必要以上に感傷的な何かを求めているように感じます。
それが、ちょっと余計。

あと、ハードボイルドと同性愛は、深く結びついているものなのですか?
他の作家さんのハードボイルド作品にも登場するエッセンスなので・・・。
本作では、あまり効果的に同性愛という要素が使えているようには思えませんでした。

と、まぁ、細部には不満が残るものの、
ぐいぐい読ませる力はさすが。
新幹線の中で、眠らずに、一気読みできました。


ひまわりの祝祭 (講談社文庫)ひまわりの祝祭 (講談社文庫)
藤原 伊織

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コメント
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再読しようと思って手元に置いている本です。
藤原作品は何回読んでもいいですね~。
これは確か・・・牛乳飲む人でしたよね。
藤原作品にしては珍しくお酒飲まない人だな~と思ったりしたものです。
なんかレビューを読んでたらあたしも読みたくなりました(^^*)
2011/06/14 10:59  | URL | igaiga #6.AaZ5Pk[ 編集] |  ▲ top

--
igaigaさま

CMありがとうございます。
そう、牛乳飲む人です!よく覚えてらっしゃいますね。
私は読み終わる端から内容を忘れていってしまいます(苦笑)。
ガッツリと一気読みして、作品に没頭したいときに、伊織作品はぴったりですね。
2011/06/14 12:16  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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