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『午前三時のルースター』
- 2011/05/21(Sat) -
垣根涼介 『午前三時のルースター』(文春文庫)、読了。

土日にゆっくり読もうかな・・・と思って手に取ったのに、
結局、一気読みになってしまいました。
どんどん展開していくから、キリの良いところで止めることができなくて。

主人公、依頼人の少年、親友の遊び人、
ベトナムのタクシー運転手、即席ツアーガイド、そして怪しいベトナム人たち。
どれもキャラクターが立っていて、役割分担がはっきりしているので、読みやすかったです。
ま、どの人物も、ちょっと善人過ぎる気がしましたが。

ストーリーのほうは、もう少し捻ったほうが・・・という感じで、
真相の方からどんどんやって来てくれる印象です。
あまり、情報収集には苦労していないような。
ま、その分、初っ端から罠に嵌められてはいましたが。
なので、あまり、主人公たちの機転の利かせ具合は、目立たなかった気がします。

ただ、ベトナムという街の暑さは、いろんな描写から伝わってきました。
そこに残ろうとした男の思いや、その息子の決断の重みが
熱くも爽やかな印象を残す作品だったと思います。


午前三時のルースター (文春文庫)午前三時のルースター (文春文庫)
垣根 涼介

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