『第9地区』
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- 2011/05/21(Sat) -
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『第9地区』
昨年話題になった映画です。 地球に到着した宇宙船に乗っていたのは難民さながらのエイリアンたちだった。 彼らは、地球人が用意した難民キャンプで20年もの時を過ごし・・・・。 この視点は秀逸ですね。 宇宙ものの作品で言うと、宇宙人は地球に侵略してくるもの、 地球人は、宇宙に新天地または避難場所を求めるものというのが一般的だったと思います。 エイリアンが地球に逃げてくるというのは、ありそうでなかった作品です。 そして、この難民キャンプをめぐる利権関係は、まさに人間社会の縮図のよう。 そう、この映画は、人間たちのドロドロとした複雑な関係を エイリアンという存在で際立たせて見せてくれたもの。 見た目がグロテスクなエイリアン以上に、 現代の人間たちの頭の中はグロテスクです。 ナイジェリアン・マフィアのどす黒さに突っ込んだ映画なんて、私は初めて見ました。 そして、国連の類似品のような組織の怪しさや、 武器商人の暗躍振り、羊の皮を被った狼です。 というわけで、設定は目を見張るものがあったのですが、 メインストーリーの部分は、結局、「宝物を奪い合う戦争ゲーム」みたいな話で 中だるみしてしまったように感じました。ロボットもの的要素もちょっと強すぎて・・・。 設定に比べると、ストーリーがあまりに王道過ぎてバランスが悪いように感じました。 最後も、さしたるどんでん返しはなかったですし・・・。 妻の父親も、重要なポジションを取りうるのに、存在感なかったし。 ま、あんまり社会派のメッセージを強くしすぎると エンターテイメントとして楽しめる層が狭くなってしまうので、仕方がないのですが。 ところで、エイリアンのことを "prawn(エビ)" 呼ばわりしてましたが、 甲殻類好きとしては異議アリ!! エビはもっと美しく、可愛い生き物ですよ~。 このエイリアンは、ワレカラ系でしょうに! ワレカラの方が似てますよね? ![]() エビは可愛いのよ! ![]()
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