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『熟れてゆく夏』
- 2006/04/02(Sun) -
藤堂志津子 『熟れてゆく夏』(文春文庫)、読了。

表題作、話の構成力に引き入れられました。
次第に明らかになっていく律子の過去、
また次第に律子が知っていく周囲と自分との関係性。
各場面が時系列を前後しているため、
読み戻ったりして状況把握にやや手間取りましたが、
その「少しずつ断片的に明らかになってくる」という手法が、
面白さを膨らませていたように思います。

「鳥、とんだ」も見事。
出戻りとなってしまった女性が自分自身をぼんやりと振り返る。
そのきっかけとなる従兄弟と飼犬。
自由奔放な母親を含めての3者に対する主人公の心の動きが
無駄のない言葉で描かれていた。

熟れてゆく夏
熟れてゆく夏藤堂 志津子

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