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『虚構の家』
- 2011/04/30(Sat) -
曽野綾子 『虚構の家』(文春文庫)、読了。

曽野綾子の代表作に挑戦。
経済的には豊かな2つの家庭が、内側で次第に崩壊していく様子を描いた作品。

どちらの家庭も、母親目線で語られるシーンが多いのですが、
視野の狭さがあまりにも残念です。
ま、彼女たちが受けてきた教育の内容からすると、仕方がないんでしょうけれど。
そして、それと対をなすような父親の家族への無関心。
関心があるのは、自分の世間体に関わる部分だけ。

両親がこんな状態なら、当然、子供もおかしくなるわけで、
息子たちは、人間らしい感情を持たないガリ勉受験生と感受性が高すぎる潔癖症。
彼らに比べて、娘たちは人間らしく育っていて、そこだけが救いです。

この2つの家には、特別に問題が集中しているわけではなく、
どの家でも、何か一つ問題が起きると、連鎖的に問題が発生してくるのではないかと
思わせる怖さがあります。
例えば、ありきたりなストーリーとしては、両親の不仲から、子供たちが非行に走り、
家族が崩壊していくというような・・・。

登場してくる家族は、誰も、問題にぶつかったときの対処を反省することなく、
なし崩し的に進んで行ってしまったので、破滅へと向かっていきましたが、
果たして、自分の家族は、問題を先送りにしたり、反省をないがしろにしたりしていないか、
見つめなおす良い機会だと思いました。


虚構の家 (文春文庫)虚構の家 (文春文庫)
曽野 綾子

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