『ゆで卵』
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- 2011/04/16(Sat) -
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辺見庸 『ゆで卵』(角川文庫)、読了。
食べもの、食べることにまつわる短編が収められた一冊。 『もの食う人々』が根底に流れているのですが、 一方で、エロス要素も強烈で、私の苦手な分野でした(苦笑)。 食と性が非常に密接な関係にあり、 生物学的にも、文化的にも、面白いテーマだと思うのですが、 ガツンと正面から描かれると、やっぱり引いてしまうのですよ・・・。 表題作「ゆで卵」では、「におい」というものに執着した描写を展開します。 文章で「におい」を伝えることが、五感の中では最も難しいのではないかと感じます。 そこに挑戦する気概は買います。 その他の短編も、日常の切り取り方が面白いなと思うものもあり、 ちょっと遠ざけながらも、楽しんだような次第です。
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