『葡萄が目にしみる』
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- 2011/04/02(Sat) -
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林真理子 『葡萄が目にしみる』(角川文庫)、読了。
傑作青春小説ということで読んでみたのですが、 どうも、林真理子作品は合わないのかなぁ・・・と思い始めてしまいました。 田舎の中学・高校を舞台に、内気な女の子が世界に目を広げていく過程を 描いていきますが、どうにも純粋さが気になってしまって・・・(苦笑)。 人間が持つ悪意(無意識なものも含めて)に感覚的には気付いていながら、 そこに蓋をするような無関心さを装う姿に、 少しイライラしてしまうところがあります。 むしろ、山田詠美や江國香織のように、 悪意に対して悪意で挑むぐらいの、ドロドロとした人間模様が展開されるほうが 私は好きなようです。 現実は、それでは疲れてしまって仕方がないでしょうけれど(苦笑)。 というわけで、ちょっとキレイ過ぎるような印象で終わってしまいました。
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