『夏と花火と私の死体』
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- 2011/03/21(Mon) -
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乙一 『夏と花火と私の死体』(集英社文庫)、読了。
物語の視点の置き方が斬新で、一気に読んでしまいました。 なんせ、死体がストーリーテラーなんですから。 子供が子供を嫉妬で殺す。 殺された子供の視点で、殺した子供が自分をどうやって隠すのか 事の顛末を淡々と報告する。 怖ーい! そして、この作品を16歳という年齢で描いたという作者・・・ 怖ーい! 物語の展開は、かなり都合よく進むところがあり、 また、伏線の張り方も、「ここ、伏線ですよ!」と自己主張が強い印象で、 まだ小説書きとしては幼さを感じるところがありましたが、 併録されている「優子」にしても、作品構成が面白く、 他の作品を読んでみたくなる力量を感じさせます。 やっぱり、子供って怖い!と思い起こさせる作品でした。
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