FC2ブログ
『MISSING』
- 2011/03/17(Thu) -
本多孝好 『MISSING』(双葉文庫)、読了。

お初の作家さんでしたが、面白かったです。
引き込まれました。

ちょっと特異な状況で事故や事件に巻き込まれ、
何かを「失った」人たちのその後を描いているのですが、
その特異な状況が、あまり違和感を感じないほどに上手く物語の中に溶け込んでいます。

特異な状況を場面設定に使った作品は、ややもすると
「激烈な物語でしょ!?」「すさまじい体験でしょ!?」という
お涙ちょうだい具合が前面に出てきて、引いてしまうことがあるのですが、
本作では、その気持ち悪さを感じさせないのです。

それは偏に、何かを「失った」人たちと向き合おうとする人たちの
清々しさによるものだと感じました。

その多くが、まだ若い、20~30代の人たちなのですが、
この年代に特有の冷淡さも持ち合わせながら、
でも、目の前にいる人への優しさは人一倍持ち合わせていて、
そして、少し照れ屋なのか、その優しさをユーモアに包んで差し出すのです。

この人物設定の妙が、短編のそれぞれで活きていて、
とても読後感が爽やかでした。

面白い作家さんに、また出会えました。
しかし、この作品も、「このミス」ランクイン作か・・・。
「このミス」の対象作品の定義が、やっぱり分からん。


あぁ、この記事を書いている間に、また余震です。
東京は震度3。


MISSING (双葉文庫)MISSING (双葉文庫)
本多 孝好

双葉社 2001-11
売り上げランキング : 73637

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
関連記事
この記事のURL |  本多孝好 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<適切な情報収集に努めてください | メイン | 義援金>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/2377-8778fcd3
| メイン |