『誤読日記』
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- 2011/02/21(Mon) -
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斎藤美奈子 『誤読日記』(朝日新聞社)、読了。
清水センセの本でお名前を知った斎藤美奈子さん、 ずーっと気になっていましたが、やっと著作を100円で入手。 さっそく読み始めたら、止まらずに夜更かしして読んでしまいました。 最初の章がタレント本の批評から始まったので、 「おっと、B級グルメツアー系なの?」とちょっとたじろぎましたが、 後半になるにつれて、文学賞受賞作品などの章も出てきて、 自分の読んでいるフィールドに近づいてきたので、楽しめました。 自分が面白いと思っていた本がバッサリ斬られてた・・・てなことは無く、 結構、自分の感覚と近い感想が並んでいたように思います。 ただ、文芸評論家として、ここまでバッサリと切って捨てる文章を 堂々と雑誌に載っけてしまう度量は、すごいと思いました。 ある意味、読んでいて気持ちがよいです。 一方で、お仕事とはいえ、下らないと分かっている本を読まねばならないのは、 私だったら耐えられない苦痛だろうな・・・と感じてしまいました。 タレント本とか、純愛ものとか、ケータイ小説とか。 きっと半分も読めないと思います。 ただ、この食わず嫌いが勿体ないことも承知しています。 この作品でも、タレント本の意外な面白さを発掘したりしています。 なるべく雑食性でいたいとは思うものの、 買う時に、ゲテモノと掘り出し物を見分ける力を身につけたいですね。
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