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『ロシアは今日も荒れ模様』
- 2011/01/12(Wed) -
米原万里 『ロシアは今日も荒れ模様』(講談社文庫)、読了。

今まで読んだ中では一番軽めの作品で、随分と笑わせていただきました。

第一章のお酒にまつわるエピソード集は、
ロシア庶民の生活の様子から、政界トップの裏話まで多彩な内容で、
小咄満載なのに読み応えたっぷりです。

やはり、ゴルバチョフやエリツインといった
大物政治家のお茶目な一面とか、空気の読めない場面とかの話は面白いですね。
日本では人気のあるゴルビーさんも、ロシアに帰るとそうでもない様子。
一方、あまり人気の無いエリツインさんは、
最後の最後は国民に信を問うような腹の据わったところがあるようで、
これまた見方が変わりました。

また、ロシア庶民の描写においては、想像以上のウォッカ好きに驚きましたが、
それ以上に、小咄がたくさん出てくるところに、文化度の高さを感じました。

どんなに生活が苦しくとも、政治や経済を笑える心意気というのは、
その国民の教養の高さ、懐の深さ、歴史の厚みを感じさせる
重要な要素だと思っています。

日本でも、川柳や狂歌の傑作が庶民の間から生まれたのは、
決して文化が一部の上流階級のものではなかったこと、
日本人の全体層における文化の厚さを物語っていると思います。

こういう文化の土台があったから、社会主義国としての革命が起こったのか、
それとも社会主義革命のおかげで、このような教養の浸透ができたのかは
私にはわかりませんが、いずれにしても、面白い国だなと感じさせてくれる
エピソードの数々でした。


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米原 万里

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