『オタク学入門』
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- 2011/01/10(Mon) -
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岡田斗司夫 『オタク学入門』(新潮文庫)、読了。
息抜きにオタク本を。 真正オタクの生態と思考回路を解明してくれますが、 彼らの「突き詰める」プロセスが非常に面白かったです。 そして、彼らが日本のアニメーション等の発展を誘ったように、 ITの世界ではプログラミングのオタクたちが開発を牽引していったのではないかと、 本作を読みながら、梅田さんの本の内容を思い出していました。 とことん突き詰めようとした人々でなければ 新しい世界には辿り着けないほど、今の各分野の技術は進歩し、 かつ細分化された専門世界になってしまっているのだと感じました。 その細分化された世界をさらに先に進めつつ、 また細分化の壁を破って横串を刺せる能力をもった人たちがオタクとなれば、 彼らを大量に保有する日本の未来は安泰・・・となるはずが、 どうやら彼らの生産プロセスは確立できていなかったようで、 今や、真正オタクは減少しているとのこと。 いろんなオタク文化が一般化、汎用化してしまったことで、 大分薄まったモノになってしまっているようです。 確かに、周りを見ても、オタク風な人ばかりですもんねー。 自分の理論を確立しているというよりは、単に流行に乗っているだけのような。 ガッツのあるオタクは、もう出てこないのかしら? あと、最後の富野由悠季氏との対談は、噛み合わなさっぷりに笑いました(苦笑)。 ガンダムファンには、受け入れやすい対談だったのかなぁ?
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