『日本を創った12人』
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- 2010/12/31(Fri) -
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堺屋太一 『日本を創った12人』(PHP新書)、読了。
この本は読み応えがありました。 現在の日本の形に大きな影響を与えたという12名について 何を行い、今に何を残したのかを論じます。 この視点が面白かったです。 例えば、聖徳太子の神仏習合思想が 今の日本人の宗教観や、先進文化の取り込み方を規定したということに 1400年の時を超えた説得力がありました。 他にも、日本人の精神世界に大きく影響を与えたとして、 光源氏まで登場してきますが、一つの民族が共有している考え方というのは 結局、「仕組み」の一種なんだなと認識しました。 何をどう考えるのかという思考の仕方も、 官僚制度や経済制度といった各種制度も、 日本人がどう行動するのかということを規定しており、 日本人に行動を促す「仕組み」なんだと。 そういう「仕組み」を創った人々こそが 日本を創った人々と言えるんだということで、納得できました。 また、それらを説く堺屋太一の文章が面白い! ぐいぐい引き込まれていきます。 年末のバタバタの時期に、楽しませていただきました。
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