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『街の灯』
- 2010/11/08(Mon) -
北村薫 『街の灯』(文春文庫)、読了。

「ベッキーさんシリーズ」ということで、
昭和7年の上流階級のお嬢様方の生活を舞台に謎解きの新シリーズです。

北村作品のお上品さが良く似合う舞台装置だと思います。
そこに突如現れた、女性運転手のベッキーさんこと別宮。
運転だけではなく、剣術も拳銃もお手の物。

なかなか興味深いキャラクター設定なのですが、
これらの技は紹介程度にとどめられ、
謎解きの本番で特に発揮されるわけではありません。
そこが、ちょっと物足りなかったです。

謎解きの方も、お得意の日常の謎ですが、
一人死んじゃったのにはビックリ。
上流階級が舞台だったので、こういう生々しい設定は出てこないと思ってました。

ベッキーさんとお嬢様のどちらかに探偵役を担わせるのではなく、
不思議なコンビネーションの中でなぞ解きをさせるのは、
なかなか新鮮な感じを受けました。


街の灯 (文春文庫)
街の灯 (文春文庫)北村 薫

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starsこの人の描く女性像ってのは、ストライク
starsレトロな香り
stars時代設定がたくみ
stars悪意のない物語
stars古き良き昭和の人々

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starsA witty satire on society's hypocrisy
starsベッキーが憎めない。
stars物語を読む楽しさ

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