『おちくぼ姫』
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- 2010/11/03(Wed) -
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田辺聖子 『おちくぼ姫』(角川文庫)、読了。
おせいさんによる『落窪物語』の現代語超訳。 平安時代のシンデレラ物語というのは、言い得て妙ですね。 おせいさんが相応の手を入れているようなのですが、 それでも、内容面で、ストーリーの面白さはサスガ。 この時代にまで伝わっているだけのことはあります。 私は、てっきり原作者は女性だと思っていたのですが、 どうやら、男性下級貴族の手によるものという説が主流なんですね。 男性がこのような恋愛ものを書きあげるとは、驚きです。 作品を通して見えてくる、平安時代の貴族の生活の風雅の豊かさ、 そして、このような文学作品を残せる教養の高さというものを 十分に楽しめる作品でした。
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