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『きらきらひかる』
- 2010/09/28(Tue) -
江國香織 『きらきらひかる』(新潮文庫)、読了。

この方の作品を読むにつれ、
「なんでこんな不思議なお話を、リアリティをもたせて書けるんだろうか」と
不思議に思います。

ホモで人が良すぎる夫とアル中で精神不安定な妻。
この2人に、夫の同じ嗜好の友人たちや妻の唯一の友人、
さらには双方の両親までが登場して、この2人の不思議な生活を
散らかしたり、片づけたり。

なんとも不思議な毎日が展開されていくのです。

でも、この夫婦は、この夫婦なりにお互いのことを考えていて、
ちょっと、というか相当に思いつきな行動を取って
お互いを傷つけてしまったりもするのですが、
この2人らしい道を辿って、乗り越えていくんです。

行き当たりばったりな行動で、窮地に追い込まれるタイプの人物は
あんまり好きになれないのですが(苦笑)、
結構、淡々と乗り越えていく彼らに、不思議な強さを感じました。

そして、そんな彼らに強さをそこはかとなく与えられる作者は、
やっぱり凄い。


きらきらひかる (新潮文庫)
きらきらひかる (新潮文庫)江國 香織

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コメント
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あたしが活字中毒になったキッカケとなった1冊ですね(^^)
当時20歳くらいだったかな~(汗)
なのですごく思い入れのある1冊です。
2010/09/30 09:18  | URL | igaiga #jWiXvKEs[ 編集] |  ▲ top

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igaigaさま

毎度お越しいただいて、ありがとうございます。
これがigaigaさんのキッカケ本なんですね~。
この本は納得!

ちなみに私は、有吉玉青さんの『身がわり』でした。
2010/09/30 22:29  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top

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こんにちは

『きらきらひかる』は一読した時にはその設定にただただびっくりしてしまいましたが、何度も読み返すうちに主人公達に情が移ってしまった本です。

「わたしたちはこのままでいいのに」と笑子がもらす言葉が印象的で、ああ本当にそうなのだろうと思えました。
関係はあくまで個人的なもので、本人たち次第なんですよね。
私には笑子も睦月も紺もみんなしあわせそうに見えました。
2011/08/06 11:10  | URL | あきら #-[ 編集] |  ▲ top

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あきら様

CMありがとうございます。
この設定とキャラクター達に命を吹き込める著者は凄いなぁと感嘆した作品です。
いろんな幸せの形を教えてくれたと素敵な作品です。
2011/08/06 13:07  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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