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『最後の将軍』
- 2010/08/15(Sun) -
司馬遼太郎 『最後の将軍』(文春文庫)、読了。

渋沢栄一翁の話を読んだら、一橋慶喜公の話も読んでみたくなり、
たまたま司馬作品を見つけたので、買ってきました。

城山作品とは、各人物の描き方が違っていたり、
出来事の解釈の仕方も異なっていたりして、
歴史小説を1つ読んだだけで、わかったつもりになってはいけないのだと実感。

また、挿入される裏話的なエピソードがちょっと薄い気がして、
小説というよりも淡々とした伝記を読んでいるような印象でしたが、
幕末の、雄藩が虎視眈々と権力の掌握を狙っている時代の
転々とする日々を描くと、どうしても、こうなってしまうのかもしれません。

そんな激動の時代において、
たいした政治基盤もなく、幕府内での支持も弱く、政治的人脈も少ない一橋公の
頭の切れ具合、物腰の力強さ、人を呑む演技力、そして翻弄された人生を知ると、
「他の時代に生まれていたら・・・」と思わずにはいられません。

しかし、この人物がいたからこその徳川幕府の終焉であり、
明治時代の日本の急成長があったのでしょう。

もし、この時代に、大きな内戦に突入していたら、
どこかの列強の植民地となり、今の日本は無かったことと思います。

日本の繁栄の土台を築いた時代に、
その土台づくりに負の影響となる事象を極力最小化した功績は、
陰の立役者として評価されるべきではないかと感じました。


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