『幼獣マメシバ』
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- 2010/08/07(Sat) -
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『幼獣マメシバ』
子犬が出てくるのほほん系映画かなぁと思って、 ぼーっと観始めたら、なんと、ひきこもり男が四十九日の席でブツブツ言ってる! そのブツブツの毒舌ぶりと、言い方の妙に、虜になってしまいました(笑)。 ひきこもり男のキャラクターは、 ネット側の世界に住みついて現実世界に出てこられなくなったタイプで、 口から出くてくる言葉は、某巨大掲示板に書かれている文章(の、多分まろやかな方面)が 立て板に水のような感じなんです。その捻くれ具合が面白い! 決して他者とコミュニケーションが取れないわけではなく、 他者の反応をビクビクと伺ってばかりいるので、 身を守るために口を突く言葉が刺々しくなっているという典型的なタイプ。 テンションの保ち方とか、間の入れ方とか、詰め方とか、 お見事な役作りでした。 ストーリーの方は、ひきこもり男を自立させたいと願う母親が 単純な暗号を送り付けてきて、息子に探らせるという、 ま、「そんなんありかいな?」と思うようなクダラナイ設定なのですが、 この作品では、主人公のキャラ設定と上手くマッチして、 面白い舞台設定になっていたと思います。 突飛な設定も、その突飛さが十分に笑えるものでした。 お父さんやお母さんや親戚一同のキャスティングもばっちり。 安達祐実さんが演じたキャラクターが、彼女の演技が云々というわけではなく、 「こういうお節介焼きが周りにいたら面倒だな・・・」という点で、好きになれず。 絶対、主人公の二郎さんより面倒な人だと思う(爆)。 本作は、思わぬ当たりでした!
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