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『死亡記事を読む』
- 2010/07/24(Sat) -
諸岡達一 『死亡記事を読む』(新潮新書)、読了。

以前、『私の死亡記事』という本を読んだのですが、
やはり死亡記事は、定型文というルールがある中でどれだけの表現ができるのかという、
一種のストイックさに、面白さがあるのだと、改めて思いました。

その人の人生の最期に華を添える記事なのですから、
記者の愛情を感じるような死亡記事だと、
多くの人に愛されたのだなぁという想像が広がります。

一方で、事実情報のみの記事では、
「別に記者には思い入れも何もないけど、載せなきゃいけないんだろうな」と
いろんな意味で残念に感じたり。

死亡記事というものを、多角的に分析していて面白い一冊でした。

しかし、本作で死亡記事のルールや基準を知るにつけて、
それにしても、『私の死亡記事』に自作の記事を載せた人々は
センスの有り無しや空気を読む能力の有り無しを露呈してて、
粋な人から、自意識過剰な人まで、よくわかる本だと再認識。


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