『県庁の星』
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- 2010/07/03(Sat) -
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『県庁の星』
な~んか、納得のいかない映画でした。 要所要所がご都合主義なんですよねー。 そりゃ、県庁のエースが、こんな退廃スーパーに来たら、 在庫管理とか、システマチックな改革は、いくらでもできると思います。 でも、ソフト面では、とてもじゃないけど、 使えるアイデアを持っていたとは思えないです。 あの高級弁当が売れた理由がわかりません。 売れなかったころと比べて、お客様の目に見える形で何が変わったんですか? 織田裕二も柴崎コウも、なぜこのタイミングでその場所に?!的な 展開が多くて、物語の不明瞭さにガッカリ。 そして、民間でいろいろ学んで変わった主人公が 県議会で切々と訴えた内容は、システムよりも「意識改革」。 えーっ。 社会ルールやインフラといったシステム整備ができるのは、 政治と行政という仕事に携わる者に与えられた特権であり、義務なんですよ。 その力をフルに使って、社会を変えていくのが、 良くも悪くも官僚の仕事じゃないですか。 利用できるパワーがそこにありながら、訴えるのはマインドのみというのは、 発想が貧相すぎです。 200億円のプロジェクトをひっくり返すには、 マインドを訴えるだけではどうにもならず、 制度を上手く利用して県民投票に持ち込むとか、 不正を突いて邪魔な権力者を排除するとか、 県庁エリートらしい発想で対決して欲しかったです。 最後に・・・こういう頭の固いエリート役を織田裕二に演じさせると、 完璧に演じすぎてしまって、非常にこの役柄にイライラしてしまいます。 織田裕二の融通の利かなそうなイメージが、キャラで増幅されてしまうというか。 県庁組織内であれだけ周囲が見えてて軽口も叩けた人物が、 なぜに外に出たら、あんなに石頭になってしまうのか・・・ そのキャラクター設定も納得がいかなかったのですが。 てなわけで、織田裕二には、もうちょっと頭の柔らかい役を演じてほしいです。
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