『ダウト』
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- 2010/05/22(Sat) -
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『ダウト』
カトリック系の学校で、神父がある児童と不適切な関係を持っているのではないかと シスターと校長が疑いを持つところから物語は始まります。 そこにあるのは、あくまで「疑い」。 状況証拠を積み上げたに過ぎず、確たる証拠な何もありません。 しかし、厳格な校長は、神父に詰め寄ります。 証拠という武器を一切持たずに、信仰と道徳と信念だけで。 この校長 vs 神父の場面は、なかなかの迫力でした。 が、俳優の演技に脚本が追いついていない印象を受けました。 どうにも、言葉が上滑っているというか、 言葉で追い詰めている感じがしないんですよね。 メリル・ストリープの気迫だけで迫っているような(苦笑)。 『テープ』のように、カマを掛けたり、上げ足を取ったりという 一言ひと言のせめぎ合いというか、「一単語も聞き逃さないゾ」という執念といったものが、 欠けているように思います。そこが、物足りない。 状況証拠の積み上げにおいても、 最初の「おかしいぞ」と思う切っ掛けの描写が、イマイチわかりづらかったです。 あの純情先生が最初に気づいたことが不思議なぐらい。 ただ、ラストシーンの校長の激白は、上手い締め方だと思いました。 抑え続けてきた感情最後にが噴き出すということの凄さが見えました。 テーマも俳優も良かったのですが、如何せん詰めの甘さが気になりました。
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